推事日記

自分の為の備忘録。

サイステの感想

6月の話を思い出して書いてます。

ドラマチックアイドルステージを見に行きました。

 

2.5次元に関しては、好きな作品の舞台化はちらほらと見る程度です。役者さんには全く詳しくありません。

舞台は、母親の影響で子供の頃から宝塚や四季、東宝、玉野さん演出の物を嗜む程度。

 

 観る前までは、『舞台化で失敗するコンテンツも少なくない…。』『そもそも舞台化はしませんって言ってなかった?!』と、杞憂を抱えていました。

 キャストや製作陣の配信を見て、とりあえず食わず嫌いで言うのはよくない、文句があるなら見てからだ、好きな人と苦手な人は棲み分けをしたら良い。…最早、タイマンの気持ちで見に行きました。

あと、輝さんの方がわりと馴染みのある方でびっくりしました。テニミュとTHE CONBOYは見に行ってたりしたので。

 

 現地に着くと、意外と男性客も多くてびっくりしました。あと、アソビストアプレミアム席にしては見切れギリギリの席でびっくりでした。めちゃくちゃはしっこ!

あと、周りみたらうちわ率が高くてびっくりしたのですが、公演後は納得しました。こりゃ持っていくわ…。

 

芝居部分。

めーっちゃ早口でびっくり。ここは公演を重ねるとましになっていったみたいですが。

サイスタの舞台なのでそりゃメインストーリーをするんだよねって脚本には納得しました。が、仕方ないけどクラファは制服でお仕事しに行ったの?学校的に大丈夫…?構成上仕方ないけど!(私服とかで良かったのでは…ってまだ私服ないのか。)

 キャラの掘り下げはともかくよくある冒頭の自己紹介パートもないので初見の方は誰が誰かわからないのではと思います。つまり、ある程度SideMの知識がある客層を目的としているのは、新規層を獲得しようとして舞台化をしたのではないみたいなので、どこ向けなのかな?と疑問が。

ただ、主人公がセンターの人ではなく群像劇のようにひとりひとりにスポットが当たるので、組み立てやバランスは難しかったろうなと思います。

 

 役者さんのキャラの掘り下げは凄く熱心さを感じ、1stライブの様な熱を感じました。公演後に色んなキャストが色んな形で役作りについてなんかの配信してたみたいですがそれ全員分を聞きたかったですね。旬の方と、賢くんの方のは偶然聞けたんですがとても深くお話されてて聞いて良かったです。この二方は特に声に対して真摯に向き合ったのだろうと思ったので余計に聞けてよかったです。やっぱり葛藤したとか落ち込んだ話とか努力のお話は役者はしたくないところもあると思うですが、そこを覗けるのは嬉しいものですね。

 声が違うのは人間が違うから当たり前で、じゃあ他の部分でキャラと役者をダブらせて見れるのか、外見を寄せているだけでコスプレ感なく見れるのか…私としては不安な面もありました。今回、担当キャラは今回いませんでしたがそれでも49人のアイドルと事務員と社長は私の事務所でもあり、そもそも箱推しというかみんな大切なアイドルたちなので。

 

 そんな中、今回個人的に凄いなと思ったのは、春名くんの方。

声が似ているというのは聞いてましたが、立ち振る舞いがすごくお兄ちゃんで、これは二浪してもモテる人だ…!と。私は恥ずかしいながら、春名がモテるという設定を知ってはいたものの今まではあんまりピンときてなかったのです。が、今回ステージの若里春名を見て、これは学校でモテていはるわ…と納得しました。

彼は年齢のこともあってハイジョのお兄ちゃんでもありますが、百々人と翼とのメンタル集合シーンでも余裕や人間の懐の深さが感じられ、危うさ代表のような百々人との差が凄く良かったです。翼に関してもここはそうでした、どうしてもドラスタだと可愛いポジションになるので大人の男性らしさがあって、落ち着いた空間で元気な黄色が柔らかく暖かく感じられました。

 

 また、属性で集まったときに鋭心がインテリ枠だったのはわざとなのか気になりました。雰囲気にはインテリっぽいけど…フィジカルよりユニットリーダーズって集まったから秀くんと交代になったと思うことにします。(説明つかない箇所もありましたが。)

 

 演出としては、プロジェクションマッピング的なとことかは見せ場なのかな?(必要だったかはともかく)面白い見せ方だなとは思いました。

 

 あと、階段を上手くつかっているのは凄く良かったと思います、アイドルたちの立ち位置が重ならないので見てる側が見やすい。高さもあるので動きも出て空間使いが上手いなと思いました。

 

 旬と夏来の掘り下げも凄く良かったですよね、ここに時間を割いてくれるんだ?!とびっくりしました。アイドルとは縁遠そうな彼らが何故アイドルを続けるのか、はとても大切なシーンだと思います。

 

芝居パートからのライブへの移行、お着替えだったりがあるからでしょうが変な間を持たせる事なく舞台袖を出すのはやられた!と思ったところです。

あくまで見てる私たちがプロデューサーなのか観客なのかはふわふわしますが、アイドルたちの舞台袖ってアイドルものでは王道ですがプロデューサーの見たいところだと思います。サイスタにも被りますし。

 

ライブ部分。

 ここの評価が高いのはSideMらしいなと思いました、声優ライブもアクティブのわりにチケット争奪みたいなとこありますし。

個人的に思ったのは、【ユニットが集合してるのってめっちゃ良い!】でした。ハイジョやドラスタは揃っている姿を見るのが声優ライブでも貴重になっているので余計に感動はひとしおです。更に、身体能力の高さが舞台俳優ならではでしたし、もちろん魅せ方もわかってらっしゃる。キャラらしさというよりアイドルがそこにいることを思わせてくれました。

個人的には、夏来くんのピック咥えてることに射抜かれた感じもあります。あぁ、夏来くんの普段とアイドルの時のギャップを浴びたな…と思いました。

各ユニットもとても良い曲で、ユニットの魅力を存分に出すアイドルソングなのでフルでみたいなぁと思いました。

 最後に、ドアラがあるとは思ってなかったのでびっくりしました。そして、この曲をやるからこそあぁSideMの舞台なんだなぁ…とゆっくり噛み締めた感じもあります。ライブシーンと芝居シーンをきっちりわけることで没入感はありますね。

あとドアラの振りが声優ライブではなくMステだったのも印象深いです。最後の今始まるステージのところのステップ、ステくんの何故かちょっと愉快なんですよね…。

 

※CDが発売されてフル音源を聞きました。やっぱり舞台で聞いたほうがそりゃパワフルで視覚的にも楽しかったですが、CDだと声がちょっと柔らかく感じてそれもまた良いですね。

 

総合評価。

次もあるなら見てみたいかな、と思いました。

めちゃくちゃハードル下げて見に行ったのもあるのか、凄く楽しめたし、もっと見たい、何ならちょっと公演時間が短いなと感じました。

ライブパートで解禁される、プロデューサーやファンの方のサービスパフォーマンスも凄くてこりゃペンライトとうちわ用意するわ…と思いました。端から端まで見てるよね、皆さん。アイドルだわ…。

お座席も端ではありましたが前だったのでお顔もよく見れたのですが、メイクも丁寧で綺麗だし、ウィッグも襟足が綺麗だなと思いました。

衣装のこだわりも凄そうでしたね、展示とかしないのかな?制服やジャージなんかの再現なこだわりも繊細で、これで初解禁されたと思われるクラファの下半身の服や靴をそういうの着てたんだーと楽しめました。

 

コロナ禍での上演は、とても難しかったと思うのですがその中でも良いものを作ろうとする気合は感じられました。コロナじゃなかったら客降りとかもしてほしかったですね、衣装を間近で見たかったのでまた再演もしくはなにかしらがあればな、と思います。

他ユニとかもやるつもりなのかも今はまだわからないですよね、とりあえず円盤が出てからなのかしら…?